一流の男性を引き寄せる恋愛法則【vol.9】「別れ」こそ、品格が問われる

「別れ」こそ、品格が問われる

前に見たように自分で判断し、別れると決めても、普通は当然、悩み苦しみ悲しんでしまうでしょう。
しかし、まずはこう思ってください。
『ずっと一人でいるわけではない。一人でいる時間は二人でいる期間より短い』と。
「いーえ、私は一人でいる時間の方が長かったです」という人もいるでしょうが、本書が示すような素敵な女性になれば、別れて一人でいると自然に次の恋が訪れます。
いらない顧客リストを捨てると、その空白を埋めるように新しい顧客ができるというビジネス上の法則がありますが、恋愛でも、女性一人の空白状態には新たな男性が近づいてきます。その中から、磨かれた女感力をもって自分で選べばいいのです。

「いーえ、私は容姿もよくないし、もういい歳だし、魅力的じゃないですから」

そう思ってしまうようでは、この本を読んでいただいた意味がありません。
女性は容姿で選ばれることが多いものですが、それだけでは都合よく遊ばれるのがオチです。気品や知性、常識とオリジナリティのある、つまり品格ある女性ならば、自分の見かけも心地よく魅力的なものになりますし、なにより中身が素晴らしいのですから、絶対幸せな恋愛ができるのです。
それに、日本の18歳から40歳では、男性の方が50万人以上多く、その下も毎年約5パーセントずつ男性が多く生まれているという「男性が余る社会」。本当は女性優位、よりどりみどりなのです。

ですから、別れることを怖がっていてはいけません。別れにつきまとうつらさや苦しさばかりを重視していてはいけません。ポジティブな方向に目を向けましょう。
別れた悲しみで食事も喉を通らない? ならダイエットできますよね。栄養バランスを考えた小食で、よりきれいに魅力的になってやりましょう。
一人になっちゃって寂しい? 自由な時間が増えて、その時にしかできないいろいろなことにトライできるじゃないですか。本をたくさん読んだり、習い事を始めたり、旅に出たり。あなたの魅力はより大きなものになるでしょう。
イメージチェンジにもすごく役立ちます。素敵で品格のある女性でも、見かけはもちろんタイプもいろいろです。新しい自分を楽しみましょう。
また、この部屋は嫌だなあ、飽きたなあと思っているとしたら、引っ越しのチャンスです。仕事に大きな不満があるとしたら、転職を後押しする力にすらなるでしょう。
前の人と違ったタイプの男性と付き合ってみるのもアリですよ。リスクを小さくする術はもう心得ているはずです。めいっぱい楽しまないともったいない!
別れは、つらく悲しく苦しい分、大きな力をもっています。苦しければ苦しいほど、その先何があっても乗り越えられるのです。これは経験論者である私が断言します。

別れて泣くことも、貴重な経験です。だけど、あんまり長引かないように。過去をうまく蹴り飛ばした人が幸せになります。水泳のクイックターンの要領ですね。素早くターンし、潜ってぐいぐい泳ぎ、一番遠くに顔を出した人間が成長し、最後に微笑むのです。
そして、別れる時こそ大切にしなければならないのが品格です。その決め手は「相手の悪口を言わないこと」。ハリウッド式に満面の笑みで、皮肉たっぷりに相手を褒めるくらいでなきゃ。
そんなあなたであれば、
「あの人あんなに大変だったのに明るいし、なんか前より素敵になったみたい」と周囲の評価も上がります。そうなれば、またすぐ素晴らしい恋愛ができますね。いいことは「おかげさま」、悪いことは「お互いさま」です。
別れは失敗ではありません。怖がる必要なんか、全然ないのです。泣いてる自分を「人間ぽいなあ」と思い、立ち直った自分を「偉いなあ」と褒めてあげてください。

【習慣】
別れは勉強とエクササイズの時だと心得ましょう。より品格ある魅力的な女性になる時期です。

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この連載について

初回を読む
恋は探すものではなく、やってくるもの。
女性に備わる特別な力を高めることで、なぜかイイ男から愛される。
人生が輝く!

【著者】
いつか(旧:角川いつか)
東京生まれ。著書は『一流のサービスを受ける人になる方法』(日本経済新聞出版社)『ガラスの天井のひらきかた』(KKベストセラーズ)『わたし幸せじゃないの?』(経済界)など、電子書籍を含め50冊を超える。恋愛・結婚についての辛口エッセーやビジネスマンの成功と孤独に焦点をあてたビジネス書など、幅広いジャンルの執筆活動をしている。
世界50カ国以上を駆け巡り、各国、各界に多彩な人脈を持つ。テレビのコメンテーター、ラジオ出演、講演、トークショー、企業セミナーのプロデュースも行っている。
「角川いつか」として上梓した著書は多数。ベストセラーとなった『成功する男はみな、非情である。』(PHP研究所/だいわ文庫)、『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』(PHP研究所)はアジア各国で翻訳された。

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