1年を通じて海釣りを最高に楽しむ極意を伝授。
生き字引きのノウハウ満載!
【本文より】
この本は、釣り船の船頭としてのキャリアを生かして書いた釣り入門書で、わたしが船頭として生きてきた集大成でもあります。
魚を上手に釣るための技術から釣り座(魚を釣る場所)の選択の仕方、地元・飯岡の板前直伝の料理レシピ、船の安全対策に至るまで、すべてのエキスが詰まっています。
そのほか、テレビの天気予報より確実な情報の入手法、釣り宿選び、座る場所、釣る楽しみ、食べる楽しみ、海のエチケットなど、この本を一読していただいて、さらに快適な釣行を満喫してください。
【内容】
まえがき 釣り方から船の安全対策に至るまで
第一章 春――釣行の幕開け
1 シロギス
きっかけは「ケガの功名」
「外道」に特大キス
周囲の冷やかしにもめげずにPR
手探り状態で作った仕掛け
完成! 飯岡式ジャンボキス仕掛け
餌とハリは釣りの生命線
魚が食いつく餌の付け方
ハリの交換が大切
青イソメとジャリメ、どちらがよいのか
夜光玉で餌の存在をアピールするとき
キス釣りにはこの竿を使え
浅場と深場では、ベストな竿が変わる
聞きながら、ゆっくり合わせる
芸能レポーターと新聞記者のキス対決
船頭の必殺技
人工餌で魚が釣れるのか
新素材の糸とナイロン、どちらを使うべきか
三人の天狗
最後に釣り始めるのに最初に釣れる不思議
春のその他の釣りもの
メゴチが欲しいなら仕掛けは替えない
同じ仕掛けでいろいろな魚が釣れる
黒メバルの食べ方
2 飯岡式シロギス料理
第二章 夏――活性が上がる大漁の季節
1 ヒラメ
ヒラメの大発見
ひょうきんで力持ち
ヒラメは生きたイワシが大好物
夏のヒラメは食欲旺盛
食い渋りの中での誘い
春の横流し
ヒラメの仕掛け
ポイント釣り
カットウ釣りは大型の生き餌のときに
生き餌の扱いは丁重に
ナイロン道糸の長所、短所
生き餌に七キロのマダイ
ヒラメ釣りではドラマが起こる
2 飯岡式ヒラメ料理
3 マアジ
機械の力で群れを追う
群れのリーダーと船頭との知恵比べ
素早い投入で大漁!
アジ釣りはパーフェクト狙いで
スピーディな釣りを楽しもう
アジの「味」
夏場は青もの回遊も活発
釣れ方が違うと味が違う
4 飯岡式マアジ料理
第三章 秋――黒潮の恩恵で釣果は落ちない
1 ハナダイ
「三段引き」
「釣りを楽しめる」竿をチョイス
ハナダイはコマセ釣りがベスト
「潮下有利」の法則
コマセ釣りは胴の間で
とにかく敏感な仕掛けを
いろいろな釣り方ができる
タイの不思議
チャンスは二度
体の色で活性がわかる
2 飯岡式ハナダイ料理
3 フグ
「怖いもの食べたさ」の趣
釣れすぎて自主規制
「微妙」な当たりで楽しい釣りを
餌の付け方で釣果に差が出る
フグ釣りの仕掛け
竿の進歩でフグ釣り名人に
「空合わせ」で体に掛ける
フグマニアの一日
アカメフグもいける
餌でハリをくるむ
ハリの鋭さがフグ釣りの要
派手な仕掛けで興味をもたせる
4 飯岡式フグ料理
第四章 冬――魚が一番うまくなる
1 アイナメ
ビール大瓶サイズの特大アイナメ
水温より水色が重要
餌は「派手に」「大きく」「匂いの強いもの」を使う
根掛かりとの闘い
縄張り争いをする習性を利用する
アイナメの動きを吸収できる竿がベスト
アイナメの天敵
アイナメのお客さん
新感覚のルアー釣り
スポーツとしての釣りで、釣れなくても大満足
環境にやさしい「ルアー船」の誕生
2 飯岡式アイナメ料理
3 ヤリイカ
外房のヤリイカは肉厚でジャンボ級
潮が穏やかな日が釣り日和
保存の裏ワザ
しゃくりやすい仕掛けを用意
4 飯岡式ヤリイカ料理
第五章 海釣り四方山話
潮の流れを読めれば一流
潮が速いときのコツ
コマセ釣り名人の秘技
コマセ釣りをマスターしよう
オマツリしないようにするための工夫
いい釣り座は爆釣に通ず
船酔いしない方法
いい船頭の見分け方
知っておきたい船の安全対策と保険
船頭からのお願い
マナーを守って楽しい釣りライフを
海を汚さないためには
みんなで釣りを楽しもう
あとがき 大海原で二人の時を
釣り用語説明(五十音順)
【著者】
芳野 隆(よしの・たかし)
1935年、千葉県に生まれる。東日本釣宿連合会特別相談役。飯岡町観光協会理事。1969年、千葉県飯岡港で釣り宿「隆正丸」を始める。閉鎖的な商売であった釣り宿の運営を革新的な手法で展開し、女性や子供客も積極的に受け入れ、さらに「お客様を呼ぶには家族の絆がなければいけない」という信念に基づき、家族をメインとしたさまざまなキャンペーンを打ち出し、宿は活況を呈している。海のすべてを知り尽くした海釣りの生き字引である。
電子書籍を読む!