人々を苦しみから救ってくれる存在として、古くから日本人に親しまれてきたお地蔵さま。
子どもの頃からいつも側にいる、ちょっと不思議な守り神を探す「お地蔵散歩」。
きょうもお地蔵さんを探しながら歩いています。
吉祥寺御縁地蔵@吉祥寺
ある人から、「吉祥寺に地蔵ビルっていうのがあるのをご存知ですか」と言われた。
知らないというと、ビルの1階にお地蔵さまがいるのだと思えてくれた。
なるほど、吉祥寺に行く機会があったら、ぜひ訪れてみようと思っていた。
そして、先日、仕事で吉祥寺に行く機会があったので、スマホで検索し、地蔵ビルに行ってみることにした。
その人から、だいたいの場所をきいていたのだが、なかなか探せない。
たしか、マルイの先にあるはずなんだけど。
と、こんな看板を発見。
吉祥寺じぞうビル。
すぐそこ、46歩だそうだ。
この先にあるんだね。
えーっ、なんだかかなり新しいかんじだ。
勝手に思い込んでいたのは、かつてこの場所にお地蔵さまがいらっしゃったのだが、ビルを建てるときに1階に入られたのだということ。
お地蔵さまと言うと、古いものだという固定観念があったからだね。
さて、このお地蔵さま。
表情が柔和でいいねぇ。
今風だね。
なんとも素敵だ。
自然に手を合わせたくなる。
というわけえ、手を合わせてお参りをした。
説明書きがあるぞ。
まず、日付に注目したい。
平成25年とある。
本当に最近のことだ。
この説明板によれば、恋愛成就、縁結びで有名な幸福地蔵がある京都の鈴虫寺の僧侶によって開眼供養してもらったのだそうだ。
地域のみなさんとともに建立したとある。
ますます素敵じゃないか。
こういう新しく、地域に密着したお地蔵さまが建立されるムーブメントは、もっとあちらこちらであればいいのにね。
さらに、説明書きにはこう書かれている。
「素敵な御縁は笑顔から」「笑顔は心の扉を開く鍵」とある。
いいねぇ。
たしかに、このお地蔵さまの笑顔をじっと見ていると、なんだかこちらも笑顔になる。
おみくじやお守りがガチャガチャになっているのがいいね。
今風なかんじ。
恋みくじに縁結守だそうだ。
お地蔵さまだけではなく、こういった楽しみもあって、十分にエンターテインメントだね。
ZIZOBARだそうだ。
このビルにはいろいろな飲食店があるね。
勉強不足だったけれど、このお地蔵さま、ビル管理や飲食店をプロデュースしている株式会社じぞう屋さんが管理しているのだそうだ。
ちゃんとお地蔵さまのHPもある。
この日は残念ながら時間がないので、ZIZOBARには行けなかったが、今度行ってみよう。
こういう新しいお地蔵さまもいいね。
もっと探してみよう。
【引っ越しのお知らせ】
当サイトにて連載中の「お地蔵さんぽ」は、ピースオブケイクの運営するサイト「note」への引っ越しすることになりました。
全話が見られるのはnoteだけで、当サイトでの掲載はピックアップとして1~5話と直近の5話の掲載を予定しております。
引き続いてのご愛読、よろしくお願いいたします!
この連載について | |
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人々を苦しみから救ってくれる存在として、古くから日本人に親しまれてきたお地蔵さま。 子どもの頃からいつも側にいる、ちょっと不思議な守り神を探す「お地蔵散歩」。 きょうもお地蔵さんを探しながら歩いています。 |
【著者】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
著書『下関マグロのおフェチでいこう』(風塵社)、『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『たった10秒で人と差がつくメモ人間の成功術』『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)、『歩考力』(ナショナル出版)、『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(共著、ポット出版)、『おっさん糖尿になる!』『おっさん傍聴にいく!』(共著、ジュリアン)、『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著、リットーミュージック)など。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。
本名名義の著書に『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎)、『脳を丸裸にする質問綠』(アスキー)、『おつまみスープ』(共著、自由国民社)、『もしかして大人のADHDかも?と思ったら読む本』(PHP研究所)などがある。
電子書籍『セックスしすぎる女たち 危ないエッチにハマる40人のヤバすぎる性癖』『性衝動をくすぐる12のフェティシズム 愛好家たちのマニアックすぎる性的嗜好』『みるみるアイデアが生まれる「歩考」の極意 すっきりアタマで思考がひらめく40の成功散歩術』など。