【書籍紹介】『[カラー版]春画四十八手』(光文社)車浮代


菱川師宣の「四十八手」と、その影響を受けた絵師たちが描く、江戸っ子の性愛と洒落。
女色男色、のぞき、ご無体、お姫様抱っこ……全部のせ!

【紹介文】
相撲の決まり手である四十八手を体位に置き換えて描いたのが、「見返り美人」の作者として有名な菱川師宣。
春画は、エロティックな体位の見本、性戯としてだけではなく、文化的にもその価値は高く、のちの絵師に大きな影響を残しました。
本書はさまざまな交合、体位のシーンが1ページに1枚ずつ描かれているほか、カラーページもふんだんに盛り込まれており、そのスタイルについて、時代小説家で江戸料理・文化研究家の車浮代さんが丁寧に解説してくれます。
ファンだけでなく、これから春画を知りたい人に向けた入門書としても、大変面白く読むことができます。
めくりめく江戸の風俗を感じながら歴史に根ざした性の変遷が感じられ、春画鑑賞がもっと楽しくなることは間違いありません。

【内容】
はじめに
第一章 菱川師宣「恋の四十八手」と江戸の性愛の変遷
第二章 時代劇の中の性と春画~若殿から遊女まで~
終 章 より深い鑑賞のために 春画のギモン
本書に登場する浮世絵師年表
本書に登場する図版 索引
参考文献

【著者】
車 浮代(くるま・うきよ)
時代小説家/江戸料理・文化研究家。著書に、ベストセラーとなった『春画入門』(文春新書)、『蔦重の教え』(飛鳥新社)ほか、『春画で学ぶ江戸かな入門』(幻冬舎)、『江戸の食卓に学ぶ』(ワニブックスPLUS新書)、『江戸おかず12ヵ月のレシピ』(講談社)、新刊に『落語怪談 えんま寄席』(実業之日本社文庫)など多数。テレビ、ラジオ、講演などで活躍中。

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