『AVスカウトマン ヨッちゃんの尋常ならざる日常 歓喜とどん底の業界裏事情』山中伊知郎

樹まり子、豊丸、小室有里……。
数多くのクイーンを世に出した、業界人であれば知らない者はいない伝説の男・ヨッちゃん。
AVの最盛期を駆け抜け、生涯をエロに捧げた男の壮絶な半生!

【本文より】
AVスカウトマンなんて、みんな同じ、女を喰い物にして生きているんだろ、と。いまだに「AVのスカウトってヤクザがやってる」と勘違いしてる人までいる。
ヨッちゃんは時代遅れ、と言い切る同業者もいる。あんなにカッコつけてルールに縛られてたら、これからの時代、金なんか手にできない。少々強引にでも女のコを説得し、不況にあえぐAV業界だけじゃなく、フーゾクでもソープでも、コネのある所にどんどん彼女たちを送り込んでこそ、商売として成り立つのだ、と。
もとよりヨッちゃんは、そんなことわかっているのだ。時代に合わせようとするなら、そうするしかないのを。
が、時代に合わせるとはいったい何だろう? 一時期、AVスカウトマンは、自分がゲットした女のコをすぐにメーカーに直接売って大儲けする時代があった。一時期、フーゾクの女のコをスカウトするのがブームの時代もあった。その時々に大儲けをした連中もいた。しかし、そのほとんどは業界を去り、ある者はフーゾク業者に転業し、ある者はパクられて塀の中にいる。
そしてヨッちゃんは今も、渋谷にいる。
自分の作ったスタンスを崩すことなく、20年以上にわたって、AVスカウトの第一線に存在し続けている。時代遅れといわれようが、目立ちたがりといわれようが、ヨッちゃんにはこの道しかなかったのだ。

【内容】
序章 人情派AVスカウトマン・ヨッちゃんの美学
 スケベ産業取締役と呼ばれた男
 二流の中の一流
 ハメ管理はしない
 底なしのギャンブル
 女優名の決定は超適当
 確実にある業界の「負い目」
 AVスカウトマンの実情
第1章 AVスカウトマン・ヨッちゃん誕生
 巨大な未開拓市場
 吹雪の中の初体験
 睡眠時間ゼロ
 ナンパ感覚のスカウト
 ヤリまくりの青春
 渋谷の常勝将軍
 AVとの遭遇
第2章 AV創成期の担い手として
 真鍋のおっちゃん伝説
 童顔・巨乳の立原友香
 「ハメ管理」寸前だった杉田かおり
 つるし上げで女優を指導
 現場で培われたカンでトラブルを回避
 移動売春事務所
 1000万円借りた翌日に失踪
第3章 栄華を誇ったAV絶頂期
 バブル景気の中のAV景気
 史上最強の淫乱女・豊丸
 豊丸のベロンチョ
 樹まり子の再生
 広田まみの再生
 ロケハンに500万円
 女優の親に感謝された
 持ち逃げされたり、万引きしたり
 ヨッちゃん、パクられる
第4章 AVバブル崩壊
 変わりゆくAV業界
 飯島愛を生んだ事務所
 徹底管理下で女優を作る「女体メーカー」
 AVに必要なクソドキュメンタリー的魅力
 ごくフツーの女のコなのに……
 小室友里との出会い
 清潔で、どこか男心をくすぐる女へ
 台頭する擬似恋愛型スカウト
 沢口りり子が開いた事務所
 あえてやらない美学
第5章 小室友里が語るヨッちゃんの真実
 初日になぜか脱いでいた
 スッポカシで数百万円の損失
 男としてのヨッちゃん

【ヨッちゃんてどんな人?】
昭和50年に渋谷でスカウトマンとしての第一歩を踏み出してから、事務所の社長として現在にいたるまで、脱がした女は1000人余り。
手がけたヒット女優も数知れず。
ロマン子クラブの小林あい、現役早大生だった杉田かおり、巨乳の道産子娘・立原友香、最強の淫乱女・豊丸、売り上げトップ記録を作った樹まり子、AV出演本数史上最多を誇った小室友里。
社長でありつつも、週に1、2回は路上に出て女のコたちに声をかける。
その長いキャリアと輝かしい実績、さらにはひたむきに現役にこだわるその姿勢に対し、業界の仲間たちから「スケベ産業取締役」と呼ばれている。

【著者】
山中伊知郎(やまなか・いちろう)
昭和29年東京出身。
関根勤主宰の劇団「カンコンキンシアター」の元座員でもあり、現在は山中企画という会社を立ち上げ、主に本の出版に携わっている。
Jリーグ開幕年より浦和レッズを見守る。
好きな食べ物は吉野家の牛丼。18歳のときからハゲ。
著書には『30秒で誰とでも打ちとけられる会話術』(扶桑社文庫)、『放送局で働く人たち』(ぺりかん社)、『6万人の熱狂』(ベストセラーズ)、『「お笑いタレント化」社会』(祥伝社)など。
電子書籍には『昭和ギャグベスト100選』がある。

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