トーキョー・レガシー・ワンダーランド【vol.4】西新宿再開発野地区@JR新宿駅南口

巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。

* * *

消滅した「けやき橋商店街」

オールアバウトで散歩記事を書くようになった初期、西新宿の再開発野地区を歩くというのをやった。

中野~新宿 消えゆく昭和 再開発地区を歩く (全文) [散歩] All About

原稿の中に歩いた日が書かれている。2006年5月4日だ。
このときすでに、新宿の柏木地区、角筈地区、淀橋地区などの再開発が進んでいた。

ちなみに「柏木」「角筈」「淀橋」はかつてあった地名で、今は北新宿、西新宿になっている。

いっしょに散歩したオールアバウトの若いプロデューサーも、淀橋って、ヨドバシカメラの名前の由来なんですか?
「このあたり、昔は貯水池があったんですよね」と興奮気味に散歩したのを覚えている。

柏木地区にこんな看板があった。


その隣には立ち退きは終わり、解体を待つ建物があった。

この建物の向かい側は、すでに更地になっている。
「柏木」の名前が入ったお店があった。
かつては、多くのお客さんで繁盛していた店だろうか。

淀橋地区はまだ残っている場所が多く、なかでも「けやき橋商店街」は普通に人々が歩き、商売する店があった。

先に見えるのは、すでに再開発された西新宿のビル群だ。

おもちゃ屋さんがあった。

他の商店も似たようなスタイルで、2階建てで、2階部分が住居になっているようなところが多かった。
近くには住宅街があり、昔ながらの路地もあった。

ふと、こんな住居表示が現れた。

1970年には消滅してしまった地名だ。まだ昭和の香りが残っている、散歩するには楽し地域だった。

ところが、この「けやき橋商店街」も再開発でなくなりそうだということを訊き、さっそく取材に出かけた。
けやき橋商店会の最後を目に焼き付けながら歩いてみた (全文) [散歩] All About

記事の日付は2013年8月13日。

実は8月の上旬、何度か取材に訪れた。
すでに商店街はフェンスに囲まれている。

解体が終わって更地になっているところもあった。

こちらが十二社(じゅうにそう)通り側の入り口にはまだ商店街のゲートが残っている。

まだ解体されていない商店の前には移転先の紙が貼られていたりした。

翌年の4月16日、同じ場所に行ってみると、すでに工事が始まっていた。

そろそろ、再開発のビルが建ったのではないかと、先日確認しに行ってきた。
それが2017年7月31日。

たぶん、あの建物だ。もう出来上がっているぞ。下まで行ってみよう。

たぶん、「けやき橋商店街」の入り口付近がここなのではないかと思われる。

再開発で路地がなくなるのは、よくあることだろうけれど、こうして、商店街も消滅してしまうのだね。

この十二社通り、昔からのお店も多いが、少しずつ変わっていく。
今はもうなくなってしまったけれど、十二社温泉もよく入っていたなぁ。そんなことをふと思い出した。

BACK  NEXT

【引っ越しのお知らせ】
当サイトにて連載中の「トーキョー・レガシー・ワンダーランド」は、ピースオブケイクの運営するサイト「note」への引っ越しすることになりました。

https://note.mu/maguro1958

全話が見られるのはnoteだけで、当サイトでの掲載はピックアップとして1~5話と直近の5話の掲載を予定しております。
引き続いてのご愛読、よろしくお願いいたします!

この連載について

初回を読む
巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。

【著者】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
著書『下関マグロのおフェチでいこう』(風塵社)、『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『たった10秒で人と差がつくメモ人間の成功術』『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)、『歩考力』(ナショナル出版)、『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(共著、ポット出版)、『おっさん糖尿になる!』『おっさん傍聴にいく!』(共著、ジュリアン)、『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著、リットーミュージック)など。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。
本名名義の著書に『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎)、『脳を丸裸にする質問綠』(アスキー)、『おつまみスープ』(共著、自由国民社)、『もしかして大人のADHDかも?と思ったら読む本』(PHP研究所)などがある。
電子書籍『セックスしすぎる女たち 危ないエッチにハマる40人のヤバすぎる性癖』『性衝動をくすぐる12のフェティシズム 愛好家たちのマニアックすぎる性的嗜好』『みるみるアイデアが生まれる「歩考」の極意 すっきりアタマで思考がひらめく40の成功散歩術』など。