編集者になめられないノウハウとは?
専業作家として20年にわたって120冊もの執筆を重ねた著者が、辛酸を舐めた経験から学んだ自衛法と、「稼げる」極意を伝授。
KADOKAWA「カクヨム」読者ランキング1位になりながらも、なぜか出版が見送られたワケありの連載を書籍化。
理不尽な出版社を訴えたとき、著者の身に何が起こったのか!?
小説家になりたければ読んどけ!
【本文より】
出版業界はおかしなところです。悪習もあります。不文律もあります。
私には出版業界全体を変える力はないけど、トラブルが起こったとき、私はこういうふうに対処して解決したよ、という体験をシェアし、現在作家でいらっしゃる方や、これから作家になるみなさんに、転ばぬ先の杖をお渡ししたいと思っています。
執筆に悩んで筆を折るのは仕方がない。
ですが、編集トラブルや原稿料の踏み倒しで疲れて筆を折るのは、出版業界の損失だと思っています。
この原稿は、カクヨムという投稿サイトの実話・エッセイコンテストに応募したものでした。ポイントは一位だったので、授賞するかなと思って期待していたのですが落選してしまいました。
KADOKAWAが出版を嫌がった危険なノウハウ本。
必ずみなさんのお役に立てます!
【内容】
まえがき 作家を「経営」するための知識とは
第一章 出版社を提訴してみた
未払いは作家が悪い?/未払いのときの対処法/それでも払ってくれないときは?/「営業妨害なんで帰ってください」/裁判所に行ってみた/訴状提出/入口はどこ? 法廷に入れない!/裁判はわずか8分/編集長が怒鳴った/裁判官はおちゃめだった/全額回収
第二章 トラブルを回避・自衛するための処世術
簡単にできる未払い回収法/他人の印税が振り込まれたらどうするか/危険案件は最初から断ろう/マイナンバーは拒否できます/作家の営業/デビュー作が刊行されたら必ずすること/編集者と相性が合わないとき/編集の過度な口出し対策/ネット批判はリスクだらけ/編集者はなぜ作家を放置する?/編集者はなぜフェードアウトするの?/だから、あなたもあきらめないで/トラブルを回避するための処方箋
第三章 パクリとオマージュのあいだ――著作権は作家の味方です
著作権を知ることは、トラブルを回避する手段/そもそも著作物って何?/影響を受けて書いた場合は?/譲渡できる著作権と譲渡できない著作権/契約書は誰のため?
第四章 作家の節税法――脱税はダメだけど、節税はオッケーです
小説家志望者の税金対策/新人作家の税金対策/家賃に消費税はかかりません/中堅作家の税金対策/税理士さんにお願いする目安
エピローグ 自分を信じて未来をつかもう
【著者】
わかつき・ひかる
2001年ナポレオン大賞授賞。2007年幻冬舎アウトロー大賞特別賞授賞。2011年宝島社日本官能文庫大賞・岩井志麻子賞受賞。
『ニートな彼とキュートな彼女』が2014年に「世にも奇妙な物語」にて映像化。メディアミックス多数。「Myシリーズ」は美少女文庫歴代一位の売り上げを記録し、現在もなお破られていない。美少女文庫最古参&最多出版点数&最多増刷作家。ジュブナイルポルノの女王。
近著『王子殿下の花嫁 貧乏お嬢様の甘いちゃ新婚生活』(ロイヤルキス文庫)、『ブルー・ブラック・プラネット 僕らは地球の夢を見る』(ぽにきゃんBOOKS)、『魔剣の魔メイドと魔の祝福』『監獄城の囚人姫』(美少女文庫)、『異世界でトレーナーをしています。(1)(2)』(HJ文庫)など。
電子書籍『ふたかた 姉ちゃんは一生、僕に憑き続けるつもりなのかもしれない』『青い夏、私はつたない恋をした。(1)(2)』など。
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