『竹を吹く人々 描かれた尺八奏者の歴史と系譜』泉 武夫

絵を見れば、あの音色が聞こえてくる。
“尺八を吹く日本絵画史研究者”が解きあかす、「絵画のなかの尺八」からみる日本文化の意外な側面。

【内容】
古代編
一章 敦煌壁画から正倉院へ/二章 物語・説話の中の尺八
中世編
三章 中世尺八の登場/四章 風狂の尺八吹き/五章 中世尺八の本格派/六章 短笛尺八/七章 こも僧と暮露/八章 初期洛中洛外図の尺八吹き/九章 初期風俗画の尺八吹き/十章 建仁寺の尺八吹きの肖像画/十一章 風流踊の尺八/十二章 普化尺八の胎動/十三章 いまが弥勒の世
近世編
十四章 普化尺八の始動/十五章 聖俗二様の尺八/十六章 三節切の尺八/十七章 江戸前半の尺八吹きの絵姿/十八章 虚無僧姿の遊興者たち/十九章 普化社会の動向/二十章 一節切と三節切のなりゆき/二十一章 伊達姿・歌舞伎の虚無僧/二十二章 伊達姿・見立て虚無僧/二十三章 求道尺八のさけび

【著者】
泉 武夫(いずみ・たけお)
1954年宮城県生まれ。東北大学文学部卒。1979年同大学院博士課程後期中退。1996年学位取得(博士〈文学〉)。大阪市立美術館学芸員、京都国立博物館研究員を経て、東北大学大学院文学研究科教授。2016年退官。東北大学名誉教授。専門は仏画を中心とした日本絵画史。琴古流尺八師範。
主な著書に、『国宝釈迦金棺出現図』(便利堂、1992年)、『絵は語る 2 仏涅槃図―大いなる死の造形』(平凡社、1994年)、『仏画の造形』(吉川弘文館、1995年)、『日本の美術 380 虚空蔵菩薩』(至文堂、1997年)、『美術館へ行こう み仏の絵に近づく』(新潮社、1998年)、『躍動する絵に舌を巻く 信貴山縁起絵巻』(小学館、2004年)、『仏画の尊容表現』(中央公論美術出版、2011年)など。1989年國華賞受賞。ほかに尺八のCD『音の五彩』『音の星霜』『音の架橋』をリリース。

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