『ゴールドシップ 黄金の航海を支えた「人の和」と新たな船出の物語』河村清明


豪快な末脚と無尽蔵のスタミナ。
規格外のレースでファンの度肝を抜いたかと思えば、予想だにしない惨敗を喫する。
強さと脆さが同居し、ファンを魅了してやまなかったゴールドシップ。

探し、見つけ、守り、紡いできた血の意味と、積み重ねられた半世紀もの「時」が結実し、花開くまでのドラマ。

【内容】
まえがき 決まった種牡馬入り、関係者の期待
第1章 引退の日
ラストランの有馬記念/北海道で見つめた引退式/オーナー小林英一のこれまで/こだわり続けた“スイートフラッグの系統”/ゴールドシップへ注ぎ込んだ“時”
第2章 初めての種牡馬展示会
例年の倍以上もの関係者/思わぬ再会/芦別に訪ねた小林英一オーナー/世界へ羽ばたく志/“幸せの連鎖”を運ぶ馬
第3章 種牡馬としてのゴールドシップ
朝5時半、放牧前の手入れ/競走馬から種牡馬への転換/見学者が心がけるべき注意点とは/血を繋げることの意味
第4章 産駒の誕生
牧場に急いだ節分の日/初めての産駒誕生/人を惹きつける“名馬の持つ力”/備わった“父ゆずりの賢さ”
第5章 種牡馬2年目を迎えて
100頭を超えた種付け/2年目も変わらぬ人気と仕事振り/生まれた産駒への評価
第6章 札幌競馬場でのお披露目
担当者・下村光の思い/札幌競馬場に集結した関係者/珍しい“現役種牡馬のお披露目”
第7章 産駒たちの公開調教
ヴェールを脱ぐ初年度産駒/始まった公開調教/岡田繁幸総帥の思い

【著者】
河村 清明(かわむら・きよあき)
山口県出身。北海道大学文学部国文科専攻を卒業後、株式会社リクルートに入社。1996年に同社を退社したのち、執筆活動を始める。同年、「優駿エッセイ賞」を受賞。
著書『馬産地ビジネス』『JRAディープ・インサイド』『馬産地放浪記』(以上、イースト・プレス)、『三度怒った競馬の神様』(二見書房)、『ウオッカの背中』(東邦出版)、『遙かなる馬産地の記憶』(主婦の友社)、『ウイニング・チケット』(原作、講談社)などがある。
電子書籍『ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男 競馬国際化の礎を作り上げた「異端」の挑戦』『競馬 衝撃の敗戦列伝 敗北を糧に頂点を極めた名馬たち』『競馬 衝撃の敗戦列伝2 運命を分けた一戦の知られざる真実』『ウオッカvsダイワスカーレット 天皇賞 運命の15分と二人の厩務員』『JRAディープ・インサイド 主催者が語る日本競馬の未来』『超サバイバル時代の馬産地ビジネス 知られざる競馬業界の「裏側」』、『いのちを繋ぐ馬産地の物語 旅立つサラブレッドの原風景』(共著)など。
競馬関連の著作について業界の内外を問わず高い評価を得ている。

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