『星になった名馬たち 関係者が語る隠された真実25』渡辺敬一郎

骨折、心臓麻痺、事故死……。
25頭の名馬たちは、なぜその短い生涯を閉じることになったのか。
関係者だけが知る証言から、運命に翻弄された名馬たちの隠された真実を、読み応えたっぷりの大ボリュームで読み解く!

【内容】
1、サイレンススズカ
 注目すべきは勝ちっぷりだけだった
 脅威のスピードに大歓声がわく
 最重症の骨折だった
 ケタ違いだった育成時代
 未完成だったクラシック期
 勝っても負けても自身の問題
 武豊が宝塚記念で乗らなかったのはなぜか
 スピードが骨の限界を超えた
 アメリカから種牡馬として高額のオファーがあった
 寂しがり屋のかわいいやつ
 グラスワンダーもエルコンドルパサーも相手にならない
 原因も理由も、神の理
 今年のクラシックは全部勝たれると思った
 抑えるなんて、とても無理
 体がふたつ欲しかった宝塚記念
 生涯最高のデキだったのに……
 サラブレッドの理想
2、テンポイント
 小雪のちらつく日、66・5キロの極量を背負って
 四コーナー、突然の失速
 二ヵ所骨折の重傷
 貴公子との出会い
 ツキに見放されたクラシック三冠
 5歳の春・秋で二段階強くなった
 海外遠征の真実
 なぜ、日経新春杯を使ったのか
 5歳の夏までならトウショウボーイのほうが上
 負けても悔しくなかった
 有馬記念が1勝1敗でよかった
 とにかくきれいな馬だった
 デビュー前
 走ることが証明された北海道シリーズ
 不良馬場に嫌気がさしても快勝
 クラシックに向けた戦略
 新馬戦だけでクラシック筆頭となったトウショウボーイ
 ストの影響を受けた皐月賞・ダービー
 5歳になって強くなった
 トウショウボーイが強すぎた
 すべてをかけた有馬記念
 故障の瞬間、何が起きたか
 500キロの体が370キロに……
3、ライスシャワー
 A級馬不在の混戦
 道中はやや後方
 「今日は勝つどころじゃない」
 大物感はないが、バランスのいい体型
 ミホノブルボン以外はダンゴ状態の混戦
 信じられなかったダービー2着
 夏を越して実が入った
 菊花賞に勝つということはミホノブルボンに勝つということ
 最高に充実していた1回目の天皇賞
 激走の反動
 復活の兆し
 奇跡の復活を果たした2度目の天皇賞
 運命の宝塚記念
 ライスが的場騎手を救った
 皐月賞当時は、大物とは思えなかった
 マヤノが勝ちにいったから2着になれた
 ブルボンだけ見ていればよかった
 目黒記念の収穫
 馬じゃない、別の生き物のようだった
 三コーナーの賭け
 不運は予測できない
4、トキノミノル
 売れ残り、オーナーからも忘れられていた
 いつ爆発してもおかしくない状態
 空前絶後のダービー
 破傷風を発症、懸命の治療も及ばず……
5、キーストン
 きらりと光ったキーストン
 いつものように楽々先頭
 直線入り口、歓声が悲鳴に
 鼻面を寄せ、安否を気遣う
 栗田・山本不仲説の真実
 マスコミが面白がって書きたてた
 不良馬場のダービーで
 菊花賞で打ち負かす
 キーストンの背中
 何の変哲もない馬
 レースになるとすごい走りをする
 ライバル陣営からの電報
 皐月賞の敗因
 乗り代わりの危機
 展開、馬場が味方したダービー
 菊花賞、納得の敗戦
 本質的には中距離ランナー
 落馬、離れていたはずのキーストンが傍にいた
 強さの秘密
6、マティリアル
 プレッシャーを背負う運命を負っていた
 スプリングSの勝ちっぷりが人災のきっかけに
 2年ぶりの勝利
 歓声が静寂に、そして……
 入厩の経緯
 馬名が不安の根源になった
 7割のデキで新馬勝ち
 新馬の勝ちっぷりで期待が過熱
 スプリングSは生涯最高のデキだった
 枠に泣いた皐月賞
 ストレスがたまるだけの短期放牧
 ファンを惑わす単枠指定
 オーナーの意向で菊花賞に出走させたが……
 ローカルを経て、復調の兆しが
 歓喜の直後の暗転
 新馬戦の予感
 ルドルフとの比較はできない
 騎手のアドバイスが聞こえなくなる時期
 真相は、神のみぞ知る
7、ミホノブルボン
 恩師と運命を共にした名馬
 格安で買われ、ハードトレーニングで鍛えられた
 戸山ファミリーがもっとも輝いたとき
 突然、靭帯が切れた
8、ハイセイコー
 空前絶後のアイドルホース
 人気という見えざる重圧
 本当は使いたくなかったNHK杯
 人気になるのに勝てない
 人気者の辛さ
 意地を見せた有馬記念
9、タニノムーティエ
 歴代三冠馬にも負けない強さ
 神がかり的なところがあった谷水オーナー
 ワンマンオーナーの逸話
 鉄壁の陣ができた
 揺るぎない自信があった
 無謀だった南郷堰の放牧
 無謀な放牧のせい? 喘鳴症を発症
10、テスコガビー
 春で四冠の快挙
 テンよし、中よし、しまいよし
 繁殖牝馬から一転、現役復帰を目指したが……
11、ナスノコトブキ
 断然人気の菊花賞で勝利
 形勢逆転の天皇賞
 いつのまにか競争を中止
 スタンドをゆるがしたスピードシンボリ
 クセ馬の代表格
 不本意に終わったダービー
 菊花賞、自信の先行策
 スピードシンボリの強襲を凌ぐ
 調子落ちを乗り越えて
 希望を持って臨んだ天皇賞だったが……
 痛さに耐えかねて、頭を壁にぶつけて苦しがる
12、ハクホウショウ
 1コーナーで競争中止
 軽微な影響にとどまった
 最悪の結果は免れた
 この馬らしいピリオド
 とくに強い印象はなかった育成時代
 名馬主からの委託依頼
 本質は中距離馬
 3、4コーナーの大欅は無縁仏の墓
 重賞級だが、スケールの大きさは感じなかった
 大物とそれ以外の決定的な差
 今のように天皇賞が2000メートルだったら……
 スタート10秒で骨の折れる音が
 利口で素直だったからレースに影響せずに済んだ
13、ハマノパレード
 楽に逃げられた
 ちょっとやそっとの事故ではなかった
 ひと目見て安楽死の判断を下した
 激しい気性がネック
 絶対スピードで強敵を撃破
 遠い日の祈り
 ハンパじゃないスピード
 負けたときは、敗因があった
 宝塚記念で2頭の天皇賞馬を撃破
 独走態勢だったのだが……
 エレベーターの上からまっさかさまに落ちるような衝撃
 ひとつ間違えば、死か再起不能
14、サチカゼ
 一流馬にはなり得ない個性派
 息も絶え絶えのゴールイン
 心臓が止まっても走り続けた
 スピード豊かで、いい先行力を持っていた
 クラシックでの無理使いが調子を狂わせた
 6歳春からの大変身
 守備範囲をはるかに超えた距離
 ペースアップについて行けない
 ゴール前50メートルで異常を感じた
15、シャーガー
 競走馬の誘拐が多発
 最強のエプソムダービー馬
 三方一両損の結末
16、シーバード
 世紀の名馬と称されて
 12歳の若さで急死
 名馬を10万円で屠殺業者に売り渡した
17、ファンタスト
 スタッフみんなで皐月賞を目指した
 スピードを活かす方法
 追い出しのタイミングがすべてだった
 不安のほうが大きかったダービー
 放牧中だったのが、せめてもの救い
18、ラフィアン
 ウーマンリブ運動の女性から熱烈な応援を受けた
 マッチレース中の悲劇
19、ヒシマサル
 なぜ同じ馬名をつけられたのか
 内国産種牡馬不遇の時代
20、ミハルカス
 名勝負のリスク
 6歳でようやく力をつけた晩成
 シンザンと互角に戦った反動
21、カネユタカオー
 入厩の経緯
 北関東ナンバー1に
 交通事故で内臓破裂
22、キシュウローレル
 現役最後のレース
 道中は早い流れ
 勝負どころでの落馬事故
 3本脚でゴールを目指した
 子牛みたいに小さな馬体
 一級品のスピードを持っていた
 相手が悪かった
 苦しい展開になった引退レース
 先頭に出ようとした瞬間の骨折
23、タカイホーマ
 運の悪さがついてまわった
 勝てたはずの桜花賞
 落鉄しながら差のない2着
 順調だった秋のトライアル
 一本かぶりで競争中止
 4本のうち3本の脚が砕けた
24、メジロカンゲツ
 いつ故障してもおかしくない状態
 故障の予感
 馬が騎手を護った
25、ヤシマナショナル
 一人の男と一頭のサラブレッド
 地方のピンからキリへ
 来シーズンから種牡馬になるはずだった

【著者】
渡辺敬一郎(わたなべ・けいいちろう)
1936年、千葉県に生まれる。早稲田大学文学部中退。競馬評論家・大川慶次郎氏に師事し、競馬専門誌「ダービーニュース」編集長を務める。1966年に退社し、執筆活動を開始。
著書には『欧州黄昏競馬』(ミデアム出版社)、『海外競馬に行こう!』(東邦出版)、『ヨーロッパのカフェテラス』(徳間書店)、『最強の名馬たち』『平成名騎手名勝負』『強すぎた名馬たち』『日本競馬 闇の抗争事件簿』など。
電子書籍『名馬の人災史 潰された素質馬たち』『星になった名馬たち 関係者が語る隠された真実25』『競馬の裏事情 疑惑の闇歴史』『日本競馬 闇の抗争事件簿』『強すぎた名馬たち 知られざる惨事の真実』など。

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