潮目の変化、大きなトレンドの変化、これを探る時期はまだ早いが…
標記の件を逸すれば銘柄をいくら厳選して選んでもうまくいかないし、大きな潮目の流れに乗っていさえすれば、極端に言えばどんな銘柄でも或る程度はいい線は行く。
そういうものだ。
激流に逆らって泳いでもうまくいかない。
泳ぎを知らない人でも流れに乗っていれば自然に進む。
そのようなものだ。
このことは何度も述べたし拙著にも述べてきたし、筆者も現世で実行してきことではある。
ところで潮目の流れというのは、まず大きな景気の流れを見ているのが一番良い。
そして景気の流れが「山」(株で言えば大天井)を過ぎて「後退期」を過ぎて「収縮期」(株で言えば続落機)に入ったということを日銀や総理府が発表したら(発表後でよい)、株価は先行して大底を取りに行くから株価が大底を取りに行く先に(せんをとる、つまり「後の先」;ごのせん)である。
このために景気の変化を見ていれば良い。
ところで景気が変化したかどうかということは先日発表された「日銀短観」を見て大いに参考にする。
このことは「動画」でも詳しく述べた。
それを気にするせいか、最近は消費関連の株が安い。
一番典型的なのはファミリーレストランの株が安い。
消費はGDPの6割を占める(アメリカでは7割を占める)。
大きな景気の流れを占める。
消費関連株の中のファミリーレストランの株が安いのはそれを示すものであろう。
この連載について | |
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【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。
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