トランプの精神状態
以下はニューヨーク在住ジャーナリスト津山恵子氏の見方を要約したものである。
米大統領の精神的安定性に対する懸念が従来以上に高まった。
マイケル・ウォルフ氏の著作「炎と怒り トランプ政権の内幕」という言わば暴露本が1月5日に出た。
集中力と政策理解力が極めて低く、トランプに執務を続けさせるためには側近が苦労している様子が描かれているという。
「この男はもの読まず、人の話も聞かない」という。
筆者は一昨年の夏頃から大統領になるのはクリントンではなくトランプであろうと語ったり書いたりしてきた。
トランプだというのは8チャンネルの木村太郎氏と山崎氏だけだと読者の一部は言っていたが、筆者がトランプが大統領になるだろうと言ったのは選挙のやり方について言ったのだ。
日本で言えば市会議員も市長も県知事もやったこともなく、3回失敗して3回成功した特殊な事業家であり、政策遂行能力などは始めから問うところではなかった。
彼の選挙戦の旨さを言ったのだ。
これも既述した。
これは既報で既述したが1848年マルクス・エンゲルスによる「共産党宣言」を模倣し「万国のプロレタリアート、団結せよ」の替え歌として「忘れ去られた人々よ、目覚めよ」と言って東海岸や西海岸のインテリ層やエスタブリッシュメントはヒラリー・クリントンに任せ、内陸部の炭鉱労働者・工業労働者を相手にした。
そしてその「忘れ去られた人々」の方が人数が圧倒的に多い。
この方法を集票マシンに使って政権をとったのがレーニンであり、毛沢東であり、ヒットラーであった。
但しレーニンも毛沢東もヒットラーも彼らなりの理論があり、彼らなりの哲学があった。
それだけに被害も大きくはあったがトランプには理論も哲学もない。
11月6日の中間選挙ではこういうことに対する採点が出るであろう。
アメリカの政権不安定は日本株にとって決して好材料ではない。
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【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。
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