自由と孤独は二つでセット
自分に関係のない銘柄が暴騰したり、新興市場の株が2倍になったりするのを見て焦燥感に駆られたり、「孤独感」に駆られたりした読者諸賢はおそらく少なくなかろう。
しかし、考えてもみられよ。
自分はキャッシュポジションを高くして次の買いを待っている間に自分と関係のない株がいくら上がっても、それは自分が空売りをした株ではないのだから関係ないではないか、と思えないだろうか。
自分はキャッシュポジションを高目にとって、次の買いの好機を待ち構えているのだから、もし地政学上の危機などで(あるいは誰も予想してなかった「ブラックスワン」で)大暴落があったならば、自分にとっては格好の買い場であって「自由に」安値を買い求める行動ができる。
今、「孤独感」と「自由に」という二つの言葉が出てきたが、筆者がカラオケで聴いた曲の中に「自由と孤独は二つでセット」という歌詞があった。
作詞家というものは深い哲学を詠むものだと妙な場所で感心した。
また、自分が持っていない第4次産業革命的な銘柄や新興市場の銘柄が暴騰すると羨ましくなった読者諸賢も多かろう。
またカラオケで聴いた歌詞を引くが、「隣の芝生が青く見えたら自分の庭に花を植えよう」というのがあった。
作詞家というのは旨いことを言うなと妙なところで感心した。
この連載について | |
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【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。
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