23年に入ってからの第一週で2万6,000円台が一瞬付けただけであった。この時(2万6,000円台を一瞬付けた時)の特色は、①25日移動平均乖離率の大きいものが上がった。第一週目の週末は日経平均が0.6%高に対して25日線からの乖離率の5%以上のものは2%~4.4%の上昇をした。②二つ目の特色は全33業種の中で空売り比率の多い業種が上がった。一番目は海運業であり空売り比率が64%台だった。二番目に空売り比率が多いのは石油石炭関係だった。こういうものが買い戻しで上がった。
今年は一年を通して乱高下が相場の基調であるように思う。上がってきた時に好機を逃さないと思って慌てて買う、下降相場でもっと下がらないうちに売っておこうとして慌てて売る、これを最も戒めるべきであって、乱高下の相場とかボックス相場の時は安ければ買い、高ければ売る、という構えが必要ではないかと思われる。つまり「順張りは禁じ手、逆張りの年」である。(特殊の仕手がかった銘柄は別だ。)
乱高下とボックス相場では順張りは概ね失敗する。特殊な仕手株で一部のお金で勝負してみようという場合は別だ。一般的な話しをしている。
【目次】
第1部 当面の市況
(1)市況コメント
(2)長期金利、日銀上限0.5%を超えて0.545%
(3)17日・18日の日銀政策決定会合を気にする市場
(4)5日連騰しても弱かったが個々の銘柄は別だ
(5)先週の状態では日本株が世界で出遅れている
(6)日銀の変貌は明るい兆しであるという見方
第2部 中長期の見方
(1)特殊のケースは別として「順張りは禁じ手、逆張りの年」
(2)「買い場探しの年」
(3)いずれのシナリオが生きるか
(4)「分配と成長の好循環」
(5)「今の株価は世界景気後退を反映していない」
(6)想定される3つのケース。この中に「取り組みの妙」あり
(7)かつては標準語だった「労使協調」「賃上げ闘争」は30年間の日本の衰退傾向と共に並列的に衰退した
(8)人手不足と連合(日本労働組合総連合会)の役割
(9)昨年の米国市場は「100年に一度の異常事態」だった
(10)今年はどういう年になるかについてのシナリオ
(11)今後の米中関係
(12)柏崎刈羽原発再稼働するか?
(13)先週号「アメリカの世紀は続くか」の続き
(4)「アメリカの世紀」の存続期間
(5)「アメリカの世紀」は続くがそれは変容する
第3部 読者との交信蘭
【重要なお知らせ】
「まぐまぐ!」でご好評いただき、殿堂入りの誉れを賜った「投機の流儀」ですが、このたびピースオブケイクの運営するコンテンツサイト「note」にも掲載する運びとなりました。
それにあたり、あらためて自己紹介代わりにインタビューをしていただきました。
ぜひともご笑覧ください。
なお、デンショバでの連載は、ピックアップ記事として継続することになっています。
引き続きのご愛読、どうぞよろしくお願いいたします。
この連載について | |
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【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。
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