投機の流儀 セレクション【vol.228】沖縄にタックスヘイブンを設置すべし

5月16日号で、バイデンの法人税上げは正しい政策だと述べた。沖縄にタックスヘイブンを設置すべしと、ついでに言いたい。

筆者は沖縄県にタックスヘイブンをつくればいいと思っている。
沖縄県民は自分の意思で1945年6月の沖縄戦を戦ったわけではない。戦闘員が死亡するのは戦争では止むを得ないが、戦闘員以外の人々が戦闘員以上に何倍も死んだ。若い母親は幼児を自ら殺して自殺した。乙女たちは一部は戦闘行為に参戦して軍に協力し、一部は「生きて虜囚の恥を受けないように」と崖から海へ身を投げた。その時の写真が残っている。

筆者は約40年前だったが沖縄の旧・大本営後地に行って見た。
日本海軍沖縄地隊司令官の大田実少将が、沖縄本島の海軍壕の中で手榴弾で自決。その手榴弾の破片は今でも壁に突き刺さってい残っていた。その10日後の6月23日朝、日本帝国陸軍第32軍(沖縄方面)最高司令官牛島満中将が自決。

大田少将は自決の7日前の6月6日、豊見城の海軍壕から海軍省の海軍次官宛に以下の電文を打った。来週、4分の3世紀が過ぎる。
大田少将の遺書となった電文は、「沖縄県民 斯く戦へり」というタイトル付でお土産として売っていた。口語訳されていたが原文の方が格調高いから帰途の機内で何度も読み返したらキレのいい名文だったから殆ど諳んじてしまった。少々違うかもしれないが再現する。
タイトル「沖縄県民、斯く戦へり」。

沖縄県民の実情に関しては、県知事より報告せられるべきも、県には既に通信力なく、本職 県知事より依頼を受けたるに非ざれど、現状を看過するに忍びず 之に代って緊急御通知申上ぐ。県民は青壮年の全部を防衛招集に捧げ、……若き婦人は率先、軍に身を捧げ、看護婦・炊事婦はもとより、砲弾運び、挺身切込み隊を申出るものあり(筆者註;「ひめゆり部隊」は沖縄女子師範のこれである)ひたすら日本人としての御奉公を胸に抱きつつ、一木一草焦土と化せん。
沖縄県民 斯く戦へり。
県民に対し 後世特別のご高配を賜らんことを。

「県民に対し 後世特別のご高配を賜る」にはタックスヘイブンを沖縄県に置くのが最もいいと思う。カネもかからず出来るし、世界中の企業がここに集まり、弁護士も公認会計士を集まり、日本はカネを使わずに沖縄県に特別の優遇措置を与えることになると思い、筆者はそう書いたりしゃべったりしてきた。沖縄の基地を移す予定地の島袋市長は筆者の会ってきたし、地方税をタックスヘイブンをやると言っていていたが選挙で落選した。

ともかくバイデンの法人増税は適切だと思う。トランプは35%から21%に下げたがこれは良いことだと思わない。各国が法人税引き下げを始めたらロクなことにはならない。

筆者も辺野古基地(へのこきち)候補地に行ってみた。タックスヘイブンが成立した時に、ここにビルを置いてもらうなどと言って用地を造成してもいた。

【目次】
第1部 当面の市況
(1)当面の市況――3万0400円を抜けると真空地帯となるが未だボックス圏内
(2)米国市場
(3)今年の3月決算発表シーズンは18年ぶりの薄商い
(4)先々週後半から先週水曜まで5日連騰だったが連騰幅は累計で僅か600円。6日目に小反落、翌日600円高。
(5)内部要因。2万8,000円台を巡り、買う個人と売る海外勢――2万7000円台と3万0400円超えの需給の空白地帯には注目
(6)日本株の出遅れの背景
(7)五輪開催は可能か――可能にする条件を明示せよ
(8)昨年は1兆円弱の赤字が今年は5兆円弱の純利益を出すことになったソフトバンクGr
(9)当面の市況――政治の貧困
(10)綱渡りの菅政権
(11)新興国に利上げは避けられない
第2部 中長期の見方
(1)日本の個人の金融資産(1)
(2)日本の個人の金融資産(2)
(3)脱炭素目標と原子力発電
(4)バイデン政権の法人税増税について
(5)沖縄にタックスヘイブンを設置すべし
(6)海外事情ピックアップ
(7)「人口急減時代のマネー考」「株・為替・金利……縮む列島に迫る変化」「日本の対策、実を結ばず」――だが、株は知っていた、「人口減少ペシミズム」に陥ることの愚を
(8)元厚労相、金融再生委員長、初代金融担当大臣の柳沢伯夫氏
第3部 読者との交信蘭
(1)S様(古くからの女性読者)からの手厳しい批判メールとの交信
(2)元・第一市場の上場企業の社長K様との交信
(3)中国の10年間は誰が作ったか?についてのH様との交信(受信25日返信26日)

【重要なお知らせ】
「まぐまぐ!」でご好評いただき、殿堂入りの誉れを賜った「投機の流儀」ですが、このたびピースオブケイクの運営するコンテンツサイト「note」にも掲載する運びとなりました。
それにあたり、あらためて自己紹介代わりにインタビューをしていただきました。
ぜひともご笑覧ください。

なお、デンショバでの連載は、ピックアップ記事として継続することになっています。
引き続きのご愛読、どうぞよろしくお願いいたします。

BACK  NEXT

この連載について

初回を読む
半世紀にわたる実践投資で得たリターンはおよそ5億円。
博識ゆえ、哲人投資家といわれる著者が実践する、普通の人では看過してしまう独自の習慣とは?どんな相場でも負けない、投資の行動原則とは?
有料メルマガ「まぐまぐ」のマネー部門第1位!
不動の人気を誇る週報「投機の流儀」から、投資に役立つ貴重なセンテンスをセレクト!

【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。

電子書籍を読む!

amazon kindle   楽天 kobo