アベノミクス大相場始動~本稿で言う『壮年期相場の大天井』(15年夏場)まで海外勢は20兆円の買い越しをした、それをその後20年9月までに20兆円売り越した、つまり、買い越した分と等しい分を売り越してしまった。
その割にはアベノミクス相場の最高値からほとんど下がってない位置に居座っている。誰が、海外勢の20兆円売りを買い支えたか?もちろん、日銀である。
この海外勢の売りこし期間に日銀はそれを上回る金額をETFで買い付けた、しかも、これは売戻しがない。中央銀行による株価工作が昼日中から堂々と数年間も遂行されてきた。日経平均の史上最高値からその後の最安値までの落差の半値戻りのレベルが今の位置である。89年12月~09年3月までの「2世紀をまたぐ落差」の半値戻りという「世紀の因縁場」にいるのだ。
【目次】
第1部 当面の市況
(1)当面の市況
(2)マザーズ市場、高値警戒感で大幅急落
(3)25日線からも騰落レシオから見ても過熱のエリアではないがマザーズ市場は「竿先の曲芸師的な妙味」
(4)ゴールデンクロスが21日に示現、景気敏感株に買いが入った
(5)トランプ対バイデン――獲得選挙人数のシミュレーション
(6)欧州市場の流れ
第2部 中長期の見方
(1)長い間続いた膠着レンジ相場を上抜ける可能性はあるか
(2)菅政権の経済政策への期待;Ⅰ
(3)菅政権への期待;Ⅱ
(4)柿崎明二を首相補佐官にしたことについての疑問
(5)柿崎明二氏を事実上の首席補佐官に当てるという人事を決定した菅首相の心底は奈辺にあるのか
(6)菅政権も対中国での傍観は許されないと前週号で述べた、その続き
(7)景気と株式相場との関係は「トレンド」見るか「レベル」で見るか、つまり「角度」で見るか「水準」で見るか
(8)菅政権の政策に期待‐デジタル庁の設置と農水産物の輸出拡大
(9)これはバブルだ
(10)バブルの後始末はどうなるか
(11)菅政権と日本株の相場
(12)米国長期金利の下げ止まり傾向
(13)21年度成長率の見通し(IMFが13日公表)
(14)「新・財テク」が日本を救うか?
(15)我々は今「世紀の因縁場」に居るのだ
(16)歴代政権に「政策を売り歩く商売人・竹中平蔵」
(17)スウェーデンの失敗
(18)嶌信彦通信2020年 10月 19日 vol.246
【重要なお知らせ】
「まぐまぐ!」でご好評いただき、殿堂入りの誉れを賜った「投機の流儀」ですが、このたびピースオブケイクの運営するコンテンツサイト「note」にも掲載する運びとなりました。
それにあたり、あらためて自己紹介代わりにインタビューをしていただきました。
ぜひともご笑覧ください。
なお、デンショバでの連載は、ピックアップ記事として継続することになっています。
引き続きのご愛読、どうぞよろしくお願いいたします。
この連載について | |
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【著者】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
著書『常識力で勝つ超正統派株式投資法』『大損しない超正統派株式投資法』など。
電子書籍『4億円投資家直伝 実践 金儲け学 チャンスを逃さない投資の心得39』『スゴい投機家に学ぶ、金儲けの極意12』『名言に学ぶ金稼ぎ法則 世界の賢人が語るカネの真実40』『クソ上司の尻馬に乗る7つの美醜なき処世術 なぜ、イヤなやつほど出世が早いのか』『詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 仕事に効く人付き合いのポイント44』『投機学入門』『投資詐欺』『常識力で勝つ 株で4倍儲ける秘訣 投資で負けない5つの心得』『会社員から大学教授に転身する方法 第二の人生で成功するための「たった3つ」の必勝ノウハウ』『株式投資の人間学 なぜ、損する株を買ってしまうのか』など。
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