お地蔵さんぽ【vol.21】妻恋地蔵@上野

人々を苦しみから救ってくれる存在として、古くから日本人に親しまれてきたお地蔵さま。
子どもの頃からいつも側にいる、ちょっと不思議な守り神を探す「お地蔵散歩」。
きょうもお地蔵さんを探しながら歩いています。

妻恋地蔵@上野

観光客が絶えないアメ横を歩いていると、突然、寺があるのを発見した。
二木の菓子の隣だ。

二木の菓子は、ずっと名前だけは知っていたが、西日本から東京に来たとき、テレビのコマーシャルを見て、ああ、これが二木の菓子かと思った。
なんとなく知っていたのは、初代の林家三平がCMをやっているということで少し知っていた。
僕が東京に来たときは林家こん平がCMをやっていた。
CMでは知っていたが、実際の店を見たのはこの時が初めてだった。
少し驚いたのは、中国人観光客たちが山のようにお菓子を買っていたことだ。
なんだかものすごいエネルギーを感じる。

さて、徳大寺だ。
境内にあがっていく階段の下には自由に参詣くださいの文字があったので、階段を上がってみた。

摩利支天が祀られている。
摩利支天とは仏教を守護する神様で、参詣祈願をした人たちに気力、体力、財力を与えるとされている。

こちらは、日本三大摩利支天のひとつだそうだ。

境内と同じ高さを高架の山手線が走っている。
どこか独特な雰囲気のあるお寺だ。

こちらにいらっしゃるのがとても珍しいお地蔵さまだ。
かなり大きい。
人間と同じくらいだろうか。

お地蔵さまのお顔も人間に近い。
文字が書かれている。

「よき友 良き仕事 良き縁を結ぶ 地蔵尊」とある。
名前らしきものが書かれている。

妻恋地蔵とある。
なんだか素敵だ。
再び、地蔵尊を見ていただこう。

お地蔵さまを拝んでいる女性が傍らにいる。
着物姿だ。
ちょっとわかりづらいが、なんだかこれは2体でひとつのお地蔵さまなのか、普通にお地蔵さまに見えるようなものだけが、単体でお地蔵さまなのかがよくわからない。

境内には若い女性がけっこういて、おみくじなどひいたり、この妻恋地蔵に手を合わせたりしている。

ひょっとしたら、パワースポットとして知られているのかもしれない。
たしかに、縁結びにはご利益があるそうなので人気なのだろう。

自分もお参りをして、階段を降りた。
すると、おや、ここにもお地蔵さまが……。
いや、菩薩だった。

説明書きがあるぞ。

そうか、悪い所をこのたわしでこすればいいのだね。
お地蔵さまでもこういうのあるよね。

おもいっきり顔をこすってみた。
「もう、遅いよ」と後ろから声が聞こえた。
驚いて振り返ると、通行人が多数いるだけだった。
空耳か。
なんだか少し楽しくなって、たわしを置いた。

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【引っ越しのお知らせ】
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この連載について

初回を読む
人々を苦しみから救ってくれる存在として、古くから日本人に親しまれてきたお地蔵さま。
子どもの頃からいつも側にいる、ちょっと不思議な守り神を探す「お地蔵散歩」。
きょうもお地蔵さんを探しながら歩いています。

【著者】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
著書『下関マグロのおフェチでいこう』(風塵社)、『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『たった10秒で人と差がつくメモ人間の成功術』『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)、『歩考力』(ナショナル出版)、『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(共著、ポット出版)、『おっさん糖尿になる!』『おっさん傍聴にいく!』(共著、ジュリアン)、『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著、リットーミュージック)など。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。
本名名義の著書に『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎)、『脳を丸裸にする質問綠』(アスキー)、『おつまみスープ』(共著、自由国民社)、『もしかして大人のADHDかも?と思ったら読む本』(PHP研究所)などがある。
電子書籍『セックスしすぎる女たち 危ないエッチにハマる40人のヤバすぎる性癖』『性衝動をくすぐる12のフェティシズム 愛好家たちのマニアックすぎる性的嗜好』『みるみるアイデアが生まれる「歩考」の極意 すっきりアタマで思考がひらめく40の成功散歩術』など。