トーキョー・レガシー・ワンダーランド【vol.27】びっくりらーめん@早稲田

巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。
懐かしくて心惹かれる、うるわしの東京アーカイブズ。

びっくりらーめん@早稲田

四谷から早稲田鶴巻町に引っ越したのが2004年の9月だった。
引っ越す前、不動産屋さんとの契約したときから気になっていた店が近所にあった。
それが「びっくりラーメン」だ。ラーメンが180円。いやぁ、本当にびっくり。

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引っ越したその日の夜、その外観を撮影したほどだ。
この日は、引っ越しを手伝ってくれた人たちと食事をしたので、行かなかったけれど、とにかく気になっていた。

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当然ながら、翌朝、びっくりラーメンを訪れた。
カウンター席に座れば、厨房がよく見えた。

というわけで、画像がこちら。

280円の味噌ラーメンにトッピング50円のネギ。
これは、素晴らしい。ネギをのせてみよう。

この値段でこのレベルのラーメンが食べられるなんて、すごいなぁって思った。
画像は見つからなかったけれど、チャーハンも食べた。
いや、この店ではチャーシューライスという名前だった。
略してチャーライ。
店内にはタンクローリーのような鉄のおかまがぐるぐる回り、そのなかでチャーライが炒められていた。

意外とおいしかった。
チャーライとラーメンを合わせたセットやさらに餃子をプラスしたセットもあった。

早稲田鶴巻町のこのお店はそこそこの客の入りだった。
働いていらっしゃったのは近隣のパートのような方だが、前述したようにチャーライを炒める機械などがあり、調理の腕がなくても料理がつくれるようになっていた。
方々だろうか。
一生懸命働いていらっしゃるのが印象的だった。

そして、ハードディスクのなかにはこんなびっくりラーメンの画像もあった。

早稲田鶴巻町のびっくりラーメンとは明らかに違う。
たぶん、前後の画像から中野のびっくりラーメンではないかと思われる。
この時期、僕がいかにびっくりラーメンに興味を持っていたのかがわかる画像だ。
ただし、外観だけでここで食べた記録はないし、記憶にもない。
180円のラーメンも食べた覚えがあるのだけれど、画像が探せなかった。
唯一あったのが、こちら。

こたらが、たぶん180円のラーメンにキムチのトッピング。
ところが、これ以降の画像が確認できない。
たぶん、店を閉めてしまったのだ。
ちょっとショックだった。
客が少ないわけではないのになぜ閉店してしまったのか、僕はとくにかく落胆した。
というわけで、びっくりラーメンがあった場所を訪ねてみた。

左端のビル、1階にシャッターが閉まっているところ。たぶん、ここが「びっくりラーメン」のあった場所だ。
この原稿を書くためにネットで調べてみたら、びっくりラーメンそのものがなくなっているようだ。
いやぁ、改めてショック。いいお店だったんだけどねぇ。もう食べられないかと思うと、本当に残念だ。

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【引っ越しのお知らせ】
当サイトにて連載中の「トーキョー・レガシー・ワンダーランド」は、ピースオブケイクの運営するサイト「note」への引っ越しすることになりました。

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この連載について

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巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。

【著者】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
著書『下関マグロのおフェチでいこう』(風塵社)、『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『たった10秒で人と差がつくメモ人間の成功術』『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)、『歩考力』(ナショナル出版)、『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(共著、ポット出版)、『おっさん糖尿になる!』『おっさん傍聴にいく!』(共著、ジュリアン)、『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著、リットーミュージック)など。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。
本名名義の著書に『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎)、『脳を丸裸にする質問綠』(アスキー)、『おつまみスープ』(共著、自由国民社)、『もしかして大人のADHDかも?と思ったら読む本』(PHP研究所)などがある。
電子書籍『セックスしすぎる女たち 危ないエッチにハマる40人のヤバすぎる性癖』『性衝動をくすぐる12のフェティシズム 愛好家たちのマニアックすぎる性的嗜好』『みるみるアイデアが生まれる「歩考」の極意 すっきりアタマで思考がひらめく40の成功散歩術』など。