トーキョー・レガシー・ワンダーランド【vol.25】ひまつぶし@早稲田

巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。
懐かしくて心惹かれる、うるわしの東京アーカイブズ。

ひまつぶし@早稲田

早稲田に住んでいたときに高田馬場方面へよく歩いた。
早稲田通りを歩くとまずは上り坂があり、上り切ったところが西早稲田の交差点だ。
そこから高田馬場方向へ行くと、『ひまつぶし』があった。

これを撮ったのは2004年9月12日、夕方の6時。
最初に見たときはその派手さに驚いた。
ドン・キホーテのような店で、電化製品から衣料、食品などもいろいろなものを売っていて、値段は安かった。
ここでいろいろなものを買ったなぁ。
しかし、具体的にどんなものを買ったのかがよく思い出せない。
たいていふらりと立ち寄り、後から考えるとなんでもこんなものを買ったのだろうと思うようなものを衝動買いしていた。
あ、夏はペットボトルの水やお茶をよく買っていたな。
僕の妻も上京してすぐ『ひまつぶし』でテレビを買ったそうだ。

「早稲田に引っ越した」と人に言う時々『ひまつぶし』に行ったか聞かれることもあった。
それぐらい一部の人たちにはよく知られた店のようだった。

しかし、そのうちあまり行かなくなった。
理由は自宅からもっと近い場所に『ピカソ』というドン・キホーテ系の店ができたからだ。

この写真は2005年8月19日、午後4時ごろ撮影したもの。
開店して少したった頃ではないかと思う。
店頭でスピードくじみたいなのをやっていて、何か当たったようだ。

何が当たったのかはまったく覚えていない。

そして、『ひまつぶしは』は2006年4月に店を閉じてしまった。
閉店する前にはかなり値引きして投げ売りをしていた。
そのときになにか買ったのだが、何を買ったかは忘れてしまった。

たしか、その後さら地になって、その後ビルが建ったはずだ。
というわけで、見にくことにした。
こちらが現在のビル。

下はクロネコヤマト宅急便が入っていた。
けっこう高いビルだ。

2006年に店を閉じたわけだから、今からずいぶん前の話で知らない人も多いだろう。
実はこの写真を撮りに行ったときのこと。
一瞬場所がよくわからなかった。

『ひまつぶし』の建物の後ろに『安兵衛鮨』という看板が写っている。
このお寿司屋さんは今もある。
ここから同じように看板が後ろに見えるので、ああ、この場所だとわかった次第だ。

そうだ、『ひまつぶし』を過ぎて、再び坂をあがり、馬場口の交差点へ向かうと、右に『えぞ菊』があり、左には『ティーヌーン』がある。
これらの店は昔通りにあるけれど、その先の『七福神』という大勝軒系のラーメン屋があったが、それは今はもうない。
馬場口の交差点から高田馬場駅へ行く途中も新しい店もあれば、昔からやっているのもあって、歩いてみるとなかなか楽しい。

というわけで、早稲田や高田馬場も久しぶりに訪問するといろいろ変わっていることに気がつく。

BACK  NEXT

【引っ越しのお知らせ】
当サイトにて連載中の「トーキョー・レガシー・ワンダーランド」は、ピースオブケイクの運営するサイト「note」への引っ越しすることになりました。

https://note.mu/maguro1958

全話が見られるのはnoteだけで、当サイトでの掲載はピックアップとして1~5話と直近の5話の掲載を予定しております。
引き続いてのご愛読、よろしくお願いいたします!

この連載について

初回を読む
巨大都市・東京の発展の裏側で、かつての街並みは急速に失われている。
ノスタルジックで心に残る街並み、建築物、飲食店…。
真のレガシーを求めて、今日も裏路地を歩く。

【著者】
下関マグロ(しものせき・まぐろ)
フリーライター、町中華探検隊副隊長。本名、増田剛己。
山口県生まれ。桃山学院大学卒業後、出版社に就職。編集プロダクション、広告代理店を経てフリーになる。
フェチに詳しい人物として、テレビ東京「ゴッドタン」、J-WAVE「PLATOn」などにゲスト出演。
著書『下関マグロのおフェチでいこう』(風塵社)、『東京アンダーグラウンドパーティー』(二見書房)、『たった10秒で人と差がつくメモ人間の成功術』『まな板の上のマグロ』(幻冬舎)、『歩考力』(ナショナル出版)、『昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』(共著、ポット出版)、『おっさん糖尿になる!』『おっさん傍聴にいく!』(共著、ジュリアン)、『町中華とはなんだ 昭和の味を食べに行こう』(共著、リットーミュージック)など。
本名でオールアバウトの散歩ガイドを担当。テレビ朝日「やじうまテレビ」「グッド!モーニング」、テレビ東京「7スタライブ」「なないろ日和!」、日本テレビ「ヒルナンデス!」、文化放送「浜美枝のいつかあなたと」「川中美幸 人・うた・心」など、各種メディアに散歩の達人として登場する。
本名名義の著書に『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎)、『脳を丸裸にする質問綠』(アスキー)、『おつまみスープ』(共著、自由国民社)、『もしかして大人のADHDかも?と思ったら読む本』(PHP研究所)などがある。
電子書籍『セックスしすぎる女たち 危ないエッチにハマる40人のヤバすぎる性癖』『性衝動をくすぐる12のフェティシズム 愛好家たちのマニアックすぎる性的嗜好』『みるみるアイデアが生まれる「歩考」の極意 すっきりアタマで思考がひらめく40の成功散歩術』など。