一流の男性を引き寄せる恋愛法則【vol.3】横並び主義には品がない

横並び主義には品がない

私が20歳のころ、叔母の住むアメリカで暮らしていた時に社会から求められたのは、自分の意見を持つことでした。
人と同じであることを避け、自分独自の価値観をもつことが当然。特にアメリカは、複雑な事情をもつ多民族国家ですから。人種やステータスなど価値観や生活習慣が大きく違う人たちに、自分をわかってもらわなければいけません。だから「自己アピール力」「プレゼンテーション能力」を鍛えることは必須でした。
男女の恋愛事でもそれは同じ。はっきりした行動を起こさなければ伝わりません。

「見つめられて、気に入って微笑み返してるのに、どうしてそのあと何もしないのよ!」

そう、そんな状況になったら、女性からアクションを起こすのが常識の世界なのです。
日本のように「ツーカー」「以心伝心」「馴れ合い主義」「まぁまぁなぁなぁ」なんてことが普通の国は、世界全体から見れば少数派だと思います。
日本は、西洋の人たちから言わせれば「全体主義国家」です。よく冗談交じりに「世界で唯一大成功した社会主義国」などと言われますが、そうした横並び主義が日本の奇跡的な成長をもたらした大きな一因であることは間違いないと思います。
でも今の時代、そんなことを気にしている必要はありません。素晴らしい恋をしたいなら、欧米流に「勝ち取っていく」ようにしなきゃ。
しとやかに品よく大人しく、でもいいんですよ。そうした自分の特徴を活用して、幸せを創り上げる工夫と努力と勇気をもつ。そんな気持ちでいきたいものです。

ちょっと人から秀でていたいけど、みんなと同じがいい、というのが日本女性の特徴。基本は力いっぱい横並びです。
周りがあれをやっているから私もやる、周りがこれを着ているから私も同じようなものを着よう、みんなこう言ってるんだからそうなんだろう――。
さてそれで、素敵な男性が振り向いてくれるでしょうか? 少なくとも、周りと同じでは目につきにくいですから、出会いのチャンスは減ります。そして、個性がないと魅力は激減します。横並び主義は、確実に損な道なのです。
例えば、カリスマモデルの着ているファッションを真似したり、人気女優のライフスタイルを模倣したり、今年はチェック柄が流行るというと全身チェックにしちゃったり。
そのファッションは、あなたに似合っていますか? そのライフスタイルは、あなたが本当に望んでいる、あなたに合ったものですか? 全身チェック柄のファッションって、やっぱりどこかおかしくありませんか?
日本人が同じような格好をしている様子は、外国からすると、とても不気味な光景に見えるようです。

あなたはあなた、ほかの誰でもありません。だから、あなたにぴったりのものをもち、あなたに合った生活をしないと、流行を追っているだけの「みっともない女性」になってしまうのです。そんな人に品が備わるでしょうか? ステータスの高い素敵な男性が好きになるでしょうか?
答えは、当然NOですね。女同士で群れていても、選ばれるのはただ一人です。

「自分」を知ること、「自分」を認めること、「自分」のオリジナリティをつくること。
つまり、精神的に自立すること。
これが、品性を備え、いい恋をするのに、とても大事なことなのです。
どれほど大事なのか――。それは後々、述べていきますが、とにかくここでは、こう心に染みつかせておいてください。
『横並びの安心感で、みんなと同じスタイルをとることは、あなたのステータスを下げます』

【習慣】
流行りに身を任せることをやめましょう。楽ですが、それではオリジナリティのない、つまらない女性になってしまいます。

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この連載について

初回を読む
恋は探すものではなく、やってくるもの。
女性に備わる特別な力を高めることで、なぜかイイ男から愛される。
人生が輝く!

【著者】
いつか(旧:角川いつか)
東京生まれ。著書は『一流のサービスを受ける人になる方法』(日本経済新聞出版社)『ガラスの天井のひらきかた』(KKベストセラーズ)『わたし幸せじゃないの?』(経済界)など、電子書籍を含め50冊を超える。恋愛・結婚についての辛口エッセーやビジネスマンの成功と孤独に焦点をあてたビジネス書など、幅広いジャンルの執筆活動をしている。
世界50カ国以上を駆け巡り、各国、各界に多彩な人脈を持つ。テレビのコメンテーター、ラジオ出演、講演、トークショー、企業セミナーのプロデュースも行っている。
「角川いつか」として上梓した著書は多数。ベストセラーとなった『成功する男はみな、非情である。』(PHP研究所/だいわ文庫)、『別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男』(PHP研究所)はアジア各国で翻訳された。

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